Thousands Dreams of Android

1月9日に2ndアルバム🎵Thousands Dreams of Androidがリリースされた。アルバム自体は昨年の10月初旬にはできてたんだけど、エアプレーンレーベルの方針で1月9日になった。この業界のことはよくわからないのでそのあたりは一切おまかせしている。
今回はフィリップ・K・ディッックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を題材にコンセプトを組み立ててみた。この本はブレードランナーの原作として有名なんだけど、ブレードランナーでは、ディックの本を参考にしている、といったくらいのものかな。実は1作目の🎵Earth Beatingに関しては、ブライアン・オールディスの「地球の長い午後」にインスパイされていて、小説のなかに出てくるいろいろな事象がストレートに音楽と結びついたんだけど、今回は楽曲の方が少し先行していたんだ。というのも、最初はJ・G・バラードの短編からいろいろ考えていたんだけど、なかなかうまくまとまらず、SFを読んだり植物の本や月の本などいろいろと目を通して探し当てた感じになってしまったわけです。
一枚のアルバムを出す、というのは作ってみると意外と難しい作業で、ただ書きたい曲をづらづらならべてもしょうがなくて、なにか筋のとおった表現を模索しているなかで、SFをよりどころにしてみては、と至った次第。話はそれるけど、武満徹はタイトルが決まった時点でその楽曲の7割(だったかな?)は出来上がるといっていた。作曲という作業のおもしろいところは、どこか音と戯れるみたいな感覚もあって、そうやって作品をつくることも普通のこと。なわけで楽曲がなんとなく先行してたわけです。結果「アンロイドは電気羊の夢を見るか?」に行き当たるんだけど、その時最初に浮かんだのは音楽のイメージではなくてある文章だった。
それは「アンドロイドは羊の夢を追い、ホモサピエンスは電気羊の夢を見る」という文章で、今回はここからアンドロイド物語を作ろうと思ったんです。

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