AIは愛なのか?

井の頭の桜は3月28日時点で五分咲きってところかな。
ようやく暖かくなったので人出も多く公園内を走るのをあきらめ三鷹台駅と井の頭公園駅のあいだの神田川沿いをいったりきたり。帰りは歩いて帰ってきた。6、7年前は13キロほどを週二回走ってたから、やはり大病をするとなかなか以前のようにはいかない。

最近よく耳にするAIってなんなの...?

ディープフェイクとは画像や音データをコンピュータに読み込ませてそこから新たに生成する動画や音楽や音声のことをいうらしい。

あまり興味もなかったんだけど、ちょっと前に僕のCDも出してくれているAirplane Labelの川端さんが、過去に自分が撮った写真からAIをつかって動画生成した作品をアップしていたので見てみた。
抽象的なAmbientなイメージ映像なんだけどあまりに自然でびっくりしてしまった。ロケして編集したんだよって言われればまったくもって信じてしまうリアリティがある。動画生成ってこんなところまできてるのかと、恐ろしくなってしまった。
タレントや政治家のディープフェイクも当然出てくる、それもそうとうなリアリティがあるわけで、多くの人が信じてしまうんだろうね。
どんな犯罪に使えるか考えるだけでもわくわくしてしまうw

写真をアップしてそこにプロンプトをいれる。つまり、写真の人物を「夜の街を彷徨っていたら遠くに朝焼けが見えてきた」な〜んて文章をいれてやるとあとは1〜2分で(もっと短いかも)動画となって出てくるそうで、今やその手のソフトを開発する会社が先を争ってひしめいているらしい。
あるソフト会社のエンジニアは、「僕らが目指しているのはハリウッド映画のクオリティーを作れるソフトです」といっていたけど近い将来そんなものができてしまうのかもしれない。

ガラ携で写真が撮れるようになって一億総カメラマンの時代だけど、
今度は一億総映画監督、な〜んて時代が来るかもしれない。
当然音楽生成のアプリも存在するわけで、メロディーを口ずさんで、クラシック風にとかラテン音楽にアレンジしてとかいえばひょいと出てくる。ドラマのワンシーンを説明すればそこにあう音楽も作ってくれるのだろう。
なんだかなぁの世界なんだけど、量子コンピューターなんかが実用化されたらそりゃ想像を絶するカオスな世界が出現するわけだ。

うむ〜やばいぞこれは、と思うのは僕だけ....?

少なくともこういうディープフェイクは真実を見分けることの難しさに直結していて、僕らが住んでいる世界は複数の事実で成り立っていて、一つの真実という発想はナンセンスになるかもしれない。
音楽だって、作曲家が作ろうが、AIが作ろうがいいものはいい、といった短絡的な考えの人もたくさんでてくるだろうね。

でもちょっと冷静に考えると、
AIが生成するものは、今存在している膨大な情報から選んだ表現をプロンプトにそって再構築しているだけでそこにはなんの創造性もないのではないかな。一見創造的に見える映像、かっこいい、耳なじみのいい音楽もどこかで破綻が生じているんじゃないだろうか.....。
いや破綻ではなくて現実世界のループのようなもの、気がつけばループしているクラインの壷。

人間は、ハンドアックス(石斧)を使い出したのが140万年ほど前のことでそこから手や足の拡張、目の拡張など人間が持つ能力の延長線上に欲望というエンジンをフル回転して、世界を構築してきた。
その最終章は脳の拡張だと思う。

はたして、いいのか悪いのか、人類滅亡の最終章なのか、100年もたてばわかるかもしれないけど、な〜んとなくパンドラの箱は開き始めてますな。

ということで僕は頭で汗かいて作曲して、重い機材持ち込んでライブやろっと。

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