10月13日は音や金時

9月に入っても暑さは変わらないけど、朝晩の少し涼しい空気とか夕焼け空の雲が真っ赤に染まる様子をみて秋の気配を感じている今日この頃。
体調はようやくもどってきて、今日も井の頭まで走ってそのまま2周、最後は歩いて一周してそのまま帰還した。(半年は走らないほうがいいよという医師の言いつけは守った)
体は正直で体調がいいと自然と走りだせるんだけど、まだ心肺能力とか筋力が追いついてこないなぁ。歳とると体力や筋力落ちるのは直ぐだけど戻すのはほんとしんどいね。

ところで昔から思ってることがあって、それは、画家はどこで筆を止めるのかということ。
こればかりは芸術家の最も謎な部分なのかもしれない。
僕の知っている、飯能に住んでいる画家の鈴木広美さんはあまり筆を止めない画家で、たまに訪れると以前書いたものと随分と変わっていたりしていて、聞くと、なんとなくね...と答えが返ってくる。確かにその人それぞれの性格もあるから、えいや!とそこで完成と宣言しちゃう人もいるし、2枚、3枚同時進行していつまでもちょこちょこいじってる画家もいてそれはそれで面白い。

作曲という作業はそんなところがとても似ている。
たとえばそれが締め切りのある商売としての音楽であれば間に合わせなきゃいけない地獄はあるにせよ、間違いなく終わりがあるわけで、そういう縛りのない自らの表現としての音楽を作っているとなかなかどこが終わりかわからない。もうちょっと考えれば、なんかいいアイデアが浮かぶ気がするし、なんか今までにない音の表現ができるような気もする。でもあまりだらだらと作ってるのも僕の性格じゃなさそうで、まあレコーディングやライブが決まれば一応そこが締め切りにしている。(この曲はボツとか放置とかもできるんだけどね)

唐突ですが...

10月13日西荻窪、音や金時でまたKAZUMEとのライブやります!

でもって僕の曲はライブ用に作ったわけではないので、生でやるとなるといろいろ改良しないといけなくなる。(ちなみに言い訳がましいけど、リアルに弾くことを想定しないでコンピューターで作ってるのでいざ生演奏となるとかなり難易度高くなっちゃったりしていくら練習してもうまく弾けなかったりw)
フェードアウトの曲をコーダつけて終わるように変更したり難易度を下げるための編曲も多いんだけどもう一つ、ライブだとこの曲の長さはお客さんが飽きちゃうんじゃないかと不安に思って曲に手を入れることがある。(これ長年テレビの仕事をやってきたことが影響していてどうしても聴きに来てくれるお客さんのことを考えちゃうのだね)
一度は完成と思ったものをさらにアップデートするわけでなかなかしんどい作業なのだ。
でも前回やった♬Giant Banyan Treeはインディアンフルートのパートを加えたことで音楽がにわかに揺れだしてとてもよくなった。
最初に出てくるピアノのモチーフを最後にもう一回再現して構成的にも完成度が上がった気がする。
で、今回は♬Thousands Dreams of Androidをもう一回編曲した。
ライブでやるにはもたないというか、平板な気がしてきて、一度そうなるとどうも気になってしょうがない。でも一度は完成させた楽曲なので手強い作業だった。
1ヶ月くらいかかったかなぁ、出来上がったものを聴けばどうってことないのかもしれないけど、作ってる本人としては結構苦しい作業だった。でも出来上がってみると、あぁ、こういうアップデートはありだなぁと...。中間部分にアコギ的なサウンドとピアノをいれたことで随分を立体的になった。
自分で完成したと思いこんでいた楽曲もまだまだ改良の余地があったわけで、そう簡単に完成と思っちゃいかんなと。

そんなわけで♬Giant Banyan Tree, ♬Thousands Dreams of Android 2曲とも次のライブでやります。
10月13日音や金時!
僕のCD持ってる人は是非原曲を聴いてから音や金時に来て欲しい。

一粒で2度美味しい曲になってます!

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