DAW と Live

東京もようやく梅雨入りだ、そしてオリンピックはどうやら開催するようだ。日本は矛盾に満ちていて、それは誰もが感じていることなので、緊急事態宣言など出したところでたいした抑止にはならない。この話をしているとやたらと腹が立ってくるので今回はやめておく。

昨年12月に♬Time Goes ByをリリースしてからLiveをやろうと思って色々探っている、探っているうちに半年も過ぎてしまった。半年の間サボってるわけではなく、とりあえずLiveはスキルだと思い毎日ピアノの練習したりドラムにギターの練習もこなしている。最初はMacを走らせてそこにキーボードや笛(パートナー担当)それにアルバムに参加してくれてるMalinちゃんのVocal、そしてプロデューサーでもある川端潤ちゃんに全体のバランスを管理してもらう感じで考えてた。その漠然とした考えはそこからなかなか前に進まないまま今日まで来ている状況.....。

以前にリリースした3枚のアルバムはどれもDAWをベースに作っている。もちろんVocalや楽器の演奏をレコーディングしたりしているものの、それは全てコンピューターに取り込んで作っている。この音楽制作の環境はものすごい勢いで進化していて、コンピューター上のソフトウエア、それは例えばピアノやオーケストラの楽器、ドラムにギター、民族楽器といったありとあらゆる楽器、そして一流レコーディングスタジオと同等の機材、などお金さえかければいくらでも揃えられるのだ。リズムもずれればすぐ直せるしベロシティ(音の強さ)なんか一音一音直せる。ちょっと前まではコンピューターで作ったものは「ノリ」がねえ、などといってたミュージシャンもいたが、最近は彼らに聞かせてもそれがDAWで作ったかどうかわからないだろうね。
それにキーボードの鍵盤一つ鳴らせばオーケストラが鳴ってしまうソフトもあるから、管弦楽法を勉強してない人でもオーケストラが鳴らせるわけ。
僕も長い時間かけてかなり充実したソフトを今のコンピューターに入れてあるわけで、それらを駆使する技術と知識とセンスがあれば理想の音楽が出来上がっていく。
こんなことを日常の作曲でやっているととにかく音の足し算を無意識にやっていて、ここはちょっとアコーデオンでも、こっちはストリングスでここから木管〜なんてこともいくらでもできてしまう。

ところがだ、Liveということを考えるとこのような音楽の作り方でお客さんの前で表現するのはなかなか難しいことがわかってくる。
コンピューター持ち込んでPlay するだけじゃつまんないもんね。
演奏家は実にアスリートなのだと思う。作曲家が一人黙々と自分の世界を音楽という形に写し取っていくのと違い、演奏家はとにかく反復練習をして演奏技術というスタミナをつけていく。だからピアニストはピアノ一台あればいいし、ギタリストもギターがあればどこでもLiveは可能なんだね。
とまぁ色々考えていくと、僕は今更ピアノ一台とかギターだけで勝負できるわけでもなく悩んでるわけです。

少し見えて来たのは生楽器と最新の機材をシンプルに使うということ。

最新の機材を使いこなすためには勉強が必要で、どんなことができるか、そしてそれはLiveで可能?とか、楽器の練習と並行してそんなことやってると一日があっという間に終わっちゃう。
神様僕に一日30時間おくれ〜!
でもってなるべくシンプルに、なぜなら演奏家としてのスタミナがないからなんだけど、どうやってシステムを組むか、そこが決まらないとなかなか作曲もできないのだな。
そんななか少しづつ光が見えて来てるのはMaschine+ という機材。これはまた次回に話すけど、とりあえずこれを中心にシステムを組めそうな感じで、あとはパートナーやMalinちゃんに少し楽器を担当してもらったりしてね。
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