緊急入院!
深夜寝る前に外気温を見たら-1度、体感気温は−4度だ。今年は暖冬のまま早春を迎えると思ってたのにこの寒さである。梅の開花も遅れてるらしいけれど、3月に入ると一気に気温は上昇、おそらく春はあっという間のことで30度を超える日も近いかもしれない。
2月4日に父が緊急入院した。便秘をうったえて、かかりつけの医師に往診してもらったらしいが手に負えず、救急で杏林大学病院に行く。
結局大腸に腫瘍が見つかり即入院。
まあ歳も九十四歳で進行も遅いので家族もそれほど慌てることはなかったんだけど、手術の方針を決めた数日後、8日夕方から始まった突然の腹痛で緊急手術になってしまった。深夜の突然の電話はびっくりするもので、一瞬で臨戦態勢、妻と病院へ向かう。
腹痛の原因は、なんでも40年前に胃がんで2/3切除したところに長い年月をかけて小腸が癒着したらしい。そこへ今回の大腸検査でいろいろいじったことで、どうやら今までうまく収まってた小腸が騒ぎを起こしたらしく、術後、その小腸を見せてもらったら一部が黒く壊死していた。焼肉屋でこんなホルモン出されたら多分食べないな、などとどうでもいいことを考えてた僕は気が動転してたのかもしれない。
そんなながれで大腸も一部切除、腫瘍部分は輪ゴムで結わえたようになっていたから、これじゃあ便秘も無理はない。手術は無事終了したけど、そこは94歳、何が起きるかわからない。
その後心筋炎と肺炎を併発してこれはやばいぞってことになって、苦痛を伴う延命はしません、心臓マッサージはしませんとか治療のことを医師と話したりして家族も覚悟したのである。
ところがだ、なんとその日を境にじいじは日ごとに良くなっていった。当初、パルスオキシメーターは86で血圧も200近かったことを考えるとこれはにわかに信じがたい。担当の医師も目を丸くしているのはうなづける。
人体はいまだに不思議に満ちているのね。
じいじも会うたんびに、不思議だなぁと人ごとのようにつぶやいている。
今日見舞いに行ったら、リハビリで100メートル歩いたそうで、昼食はお味噌汁と三分がゆ、それにお魚の照り焼きを細かくしたもの、などを食している。早く酒が飲みたいという。うむ〜おそるべしである。
今回の件を客観的に考えてみると、ベースにある健康指数の高さがあることとは別に、生きることへの執着心、かっこよく言えばモチベーションの高さだと思う。それがじいじの生命力の強度をあげている。
退院の話もちらほら出てきてるが、94歳のじいじは最近病人としての甘えが顕著で、見舞いに行くと僕と嫁にやれ足もんでくれ、手揉んでくれ、頭揉んでくれ、肩揉んでくれと注文が多い。
あ〜気持ちいいよというが、あたりまえだのクラッカーある。僕らだってそんなに揉んでもらったら気持ちいいに決まっているのだ。
今月はAIについてあれこれ書こうかと思ったけど、突然のアクシデントに見舞われてしまった。
それは来月に回そう。
5月7日、じいじは御年95である。うむ〜。