刹那の幸福
晴れ豆ライブが終了した。これで今年のライブはおしまいです。
ライブの内容については相変わらずのポンコツで困ったもんだけど、ひとつずつ課題をクリアしている。今回は機材を搬入してから音出しまでの時間の大幅な短縮に成功〜1時間以上巻いた感じだ。コンボラックを組んだのが功を奏したわけで、25kgほどのラックを車に積むのは大変だけど、細かいケーブル接続からは解放された。
でもってライブの内容はやっぱりポンコツ。
まずは初っ端の曲で緊張しすぎて指は動かない、リズムには乗れないでボロボロだった。Collaborative Illusion No2というピアノソロの曲なんだけど、まず技量以上の曲だというのが致命的で、本番で力を抜いて演奏するってほんと難しい。ライブはそのあとも小節のカウントミスやら、何処弾いてるか譜面を見失ったりが多かった。
いつも以上に暗く譜面の位置も遠いので次回はそこは必須のクリア事項となってる。
それとイヤーモニターも練習しているときと晴れ豆の環境の違いが大きいのも災いの元になってるようだ。
お客さんの暖かい反応に甘えてはいけないけれど大きな救いになったのはまちがいない。よく飲食店でもいいお客さんを持つことが成功の鍵となるようで、そこに関してはとっくにクリアしている我がライブです。
リピートしてくれるお客さんも増えてきたし、僕らのライブを楽しみに来てくれるなんて、なんと嬉しい話だろう。
後半の2曲目に♬雲と月という曲をやったんだけど、夜仕事帰りにふと空を見上げると満月が浮かんでいて、時々雲に隠れたりしながら、また見えた時の「刹那の幸福」をイメージしたものだ。
こういう「至福感」って歳をとるに従って増してくる感じがしている。
例えば蕾だと思ってたタンポポがある日花開いているのを発見したり、春の木々の匂いを風の中に感じたり、秋の真っ赤に燃えたもみじを発見したときとか、普段どうでもいいことに目が向き、耳をむけるようになったりが増える気がする。
僕は個人的に春ののどかな日に遠くでセスナのエンジン音が聞こえるのとかね、夏のけだるい午後、誰もいない公園でツクツクホウシが鳴いていたりとか、結構好きです。
日々ポンコツ化していく自分を感じていると遠い未来よりも今を生きている刹那の幸福の方が愛おしいのだな、きっとそうだと思う。
でもって実はぼくらがやっているライブもそんな感じになればいいなと思っている。
日常から離脱しておとずれたライブで、ちょっとこの曲いいよね、とか、今まで聞いたことのない面白い曲だねとか、ふと見上げた空に満月を発見したような喜びが感じられるそんなライブ、一人で来ても友人と来ても、みんなささやかな幸福を感じながら家路につければいいなと思ったわけで。
来年の晴れたら空に豆まいては2025年6月13日。
その前にたぶん4月になると思う春の地元LIVE、音や金時はご主人も高齢ということもあり閉店してしまうので、別のライブハウスを探しています。
新曲を楽しみに来てくださるお客さんを励みにして、頑張りマッス!
まずはその前にいつも映像で手伝ってくれている信田さんと今回のゲスト、ギターの大橋さんと打ち上げだー!!