最近の読書
前回は、「最近走ってる」って書いたんだけど、今月はまだ1回しか走ってない。ライブ前も走ってなかったし、そのあとは結構疲労がたまって、次回晴れ豆(12月6日です)の曲もかかなきゃとかで走る時間がなかった。
でようやく一昨日井の頭を走ったらなんとまだアブラゼミが鳴いていた。10月も10日を過ぎてセミの鳴き声を聞くとはほんとにびっくりで、もしかしてそのセミは来年地上に出てくる予定のセミが勘違いしたのかもしれないなと思ったり。
先日の音や金時のライブの終了後いつも来てくださるお客様から、「Clairaudienceのライブはいつも新曲をやってくれるの楽しみです」
という感想をいただき、頑張って書かなきゃと自分にプレッシャーかけすぎたのか、なかなか進まない、というか湧いてこない。
先週あたりから少し見えてきてとりあえず3曲ほどほぼほぼ完成。少し落ち着いたこともあって、間の抜けたブログを書いている。
そんなわけで読書の時間もあまりとれないんだけど、地球史的なものを3冊読んだながれで、今読んでいるのは海部陽介著「人類がたどってきた道」。人類学の研究は新たな証拠(化石)が発見されることで年代や定義が日々変わっていく。
ちょっと前まで10万年前にホモ・サピエンス(現在の僕らの祖先)が登場したと思ってたら、今は20万年前〜30万年前だそうだ。ホモ・サピエンスが登場するまでは猿にも色々な種類がいるように、いろいろな猿人がアフリカのあちこちにいたらしい。しかしホモ・サピエンス以外の全ての種は絶滅した。
なぜホモ・サピエンスは生き残ったのか、その一つの理由は環境への適応能力だそうで、氷期に入っていく過酷な時代にも順応することでそのDNAは今の人類につながっているわけだ。
だいたい、全ての動物のなかでこれほど地球の隅々にまで生息している種は皆無でそれだけでも人類の環境適応能力はずばぬけていると想像できる。
住めば都というけれでエスキモーしかり、こんな過酷なところになぜ定着したのか、考えてみれば不思議なことだね。
僕はここ数年、2冊の本を同時に読む習慣がついているんだけど、一冊は専門書、でもってもう一冊は小説にしている。
今読んでいる小説は、大江健三郎著「M/Tと森のフシギの物語」。
ここで大江さんは、神話の発生を彼なりの試みとして書いているような。同時代の文化人類学者、山口昌男の影響もおおきいのではないかと想像するけど、なかなかわかりやすく面白く読んでいる。1日20ページほどしか進まない気ままな読書。
そういえば先日、彫刻の森美術館で開催している船越桂の作品展に行ってきた。
タイトルは「森へ行く日」。具象に近い人物像が展示されてたけど、みんな近くを見つめるでもなく、遠くを見つめるわけでもなく、でも空虚でもなく、不思議な存在感を醸し出していた。
帰ってからなんとなくその余韻にひたって作った一曲は、そのタイトルを♬森へつづく道、としてみた。
12月6日(金)晴れたら空に豆まいてで初演します。