3rd _Album

おっと、気がつけば12月だ、師走だ、毎日テレビの仕事に追われている。毎年1月の終わりか2月に放送していた「マグロに賭ける男たち」が来年は1月の前半に放送、ついでに12月31日にも特番放送があるということで、いつにも増して突っ走しっている師走だ。
足底筋膜炎は8割がた治ってきたので、まずはランニングシューズをクッション性のあるものに変えて少しづつ走っている。最初はいつもの井の頭公園を1周、でもって1周づつ増やして先日は四周を走った。8月までは5周走ってたのであともう少しだ。それにしても4ヶ月走らないとこんなに筋肉や心肺能力は落ちるんだなぁと、感心しているというかびっくりしているというか、これも歳のせいなんだろうなぁと思っている。

でもって3rdアルバムである。今年は7月まで聖書のサウンドデザインに時間を取られてしまい、制作が大幅に遅れている。
3枚目のアルバムはJ・G・バラードの短編を題材にしていて、これでSF3部作は完結することになる。今回は前回のアルバムで歌ってもらった万琳はるえさんことマリンちゃんに4曲ほど手伝ってもらう予定で、現在3曲は彼女の元で作詞作業に入ってもらっている。1曲上がったよ〜ということで日本語の歌詞を送ってもらった。なかなか素敵な詞が上がってきていて、これを英語で歌うかは、聴いてから相談しようかな。

それにしても曲作りは楽しくて苦しい。楽しいのはなんたって他人の介入を受けづに自分の意志決定で音を積み重ねられること、自由に楽想を考え、リズムを組み立て、様々な楽器に思いを巡らしたり、頭の中で鳴っている音楽にワクワクしてくる。
けれども、その音楽を通して何を表現して何を伝えるか、ということはなかなか一筋縄ではいかない。そこに、人にはないオリジナリティをどう付け加えていくかはなかなか難しくて、結局その人の人格や考え方、思想、哲学みたいなものにまで及ぶことになるんだね。

僕が大学の時に初めて作曲家の湯浅譲二さんのところにお邪魔した時、最初に話してくださったのは、とにかくなんの分野でもいいから、「今、最先端で仕事をしている人たちが何を考え、何を思って世界を見ているか」を知りなさい、ということだった。この教えは今も自分の中で脈々と流れ続けていて、日々、いろいろな分野に興味を持つようにしている。そういうことの積み重ねが、その人の血となり骨となってその人を形作っていき、独自の世界観を育んでいくのだと思う。そのアウトプットとして僕には音楽があるということなんだな。

アウトプットがなかなかスムーズに出てこないときは、苦しいし、もがいて、才能の無さを痛感するわけで、それでも自分の脳内で鳴ってた音が形となって見えてきた瞬間、苦しさは楽しさに変わるのだ。

3rdアルバム、まだタイトルも決まってないけど、5月頃には完成できるといいなぁ。

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